南海のポケット時刻表

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3面構成から4面構成へ

4面構成が登場したのは2005(平成17)年11月27日改正の南海線からで、その時に4面となったのは、新今宮・天下茶屋・堺・羽衣・岸和田・泉佐野・尾崎・みさき公園・和歌山市の各駅です。
南海本線の特急停車駅+羽衣ということになります。
特急停車駅は本数が多く、また凡例も書くことが多いため、また羽衣は高師浜線の時刻欄に余裕を持たせ、広告スペースも確保するためと思われます。
その後の2012(平成24)年4月1日に行われた改正で和歌山大学前駅が開業し、4面構成となる駅が増えました(この駅は急行以下停車駅なので他の例から考えると3面構成で十分なはずですが・・・)。

南海線が4面構成を導入したダイヤ改正後、高野線では2007(平成19)年8月25日に改正がありましたが、全駅3面構成に統一されたままで4面構成はありません。
その後2008(平成20)年11月1日にダイヤ変更した時になって登場しました。
4面構成となったのは難波・新今宮・天下茶屋~北野田間の各駅・金剛です。
先ほどの南海線の場合に比べ、各停のみ停車の駅に4面構成が拡大する一方で特急停車駅でも3面構成となる駅があります。
優等列車の停車駅かどうかにとらわれず、運転本数や凡例の量など事情に合わせて4面構成をとるようにしているようです。
また、南海線のものには無かった構成も登場しています。

以下では3面構成から4面構成となり変わったところを中心に見ていこうと思います。

泉佐野、2005(平成17)年11月改正
泉佐野、2005(平成17)年11月改正
▲泉佐野、2005(平成17)年11月27日改正、両面
2003(平成15)年2月22日改正のものと比べると、備考欄が拡大され、1面分確保される形になっています(南海線の4面構成のポケ時は後述の羽衣駅を除いて全てこの形になっています)。
しかし、当駅から分岐する和歌山市方面と関西空港方面は時刻欄を分けないままです。
個人的にはそちらをして欲しかった・・・
なお、なんば方面は設定の無くなったラピートαの案内が残ったままとなっています(後の改正のものでは修正されています)。

羽衣、2003(平成15)年2月改正
▲羽衣、2003(平成15)年2月22日改正、両面
羽衣、2003(平成15)年2月改正
▲羽衣、2003(平成15)年2月22日改正、両面
どちらも同じ羽衣駅のポケ時ですが、上のほうは広告が付いたために高師浜方面の時刻が省略されています。

羽衣、2005(平成17)年11月改正
羽衣、2005(平成17)年11月改正
▲羽衣、2005(平成17)年11月27日改正、両面
4面構成になったのに合わせ、高師浜方面時刻欄を2面分与え、広告欄が表面に来る独特の構成になりました。
これで、広告がつくと高師浜線時刻が省略されるようなことは無くなります。
もっとも、このポケ時では自社広告となっていますが・・・

みさき公園、2005(平成17)年11月改正
みさき公園、2005(平成17)年11月改正
▲みさき公園、2005(平成17)年11月27日改正、両面
多奈川線との分岐駅です。
ただ、先ほどの羽衣駅の場合と異なり、支線の時刻は広告欄を潰して充てており、構成としては泉佐野など他の南海線4面構成の駅に準じています。
特急停車駅で凡例を広くとりたいからでしょうか

難波(高野線)、2008(平成20)年11月改正
難波(高野線)、2008(平成20)年11月改正
▲難波(高野線)、2008(平成20)年11月1日変更、両面
備考欄を1面使う形に拡大しています。
一方、南海線のほうの難波駅時刻表はこの直後に行われたダイヤ改正でも3面構成のままとなっています。

堺東、2008(平成20)年11月改正
堺東、2008(平成20)年11月改正
▲堺東、2008(平成20)年11月1日変更、両面
時刻欄を1.5面×2に拡大する形になっています。
新今宮、天下茶屋、堺東、北野田、金剛の各駅がこのタイプになっており、執筆時(平成24年)では、高野線のみで見られるものとなっています。
高野線の他の4面構成の駅は南海線と同じように備考欄を1面使う形に拡大しています(本数の関係?)。

中百舌鳥、2000(平成12)年12月改正
▲中百舌鳥、2000(平成12)年12月23日改正、両面
裏面は高野山方面時刻欄となっており、和泉中央方面時刻は掲載していません。
和泉中央方面は泉北高速鉄道の路線であり、泉北高速のポケ時には掲載しているのですから特に問題は無いのですが。

中百舌鳥、2003(平成15)年5月改正
▲中百舌鳥、2003(平成15)年5月31日改正、両面
裏面に和泉中央方面の時刻も載せるようになっています。
ただ、高野山方面の時刻欄がかなり縮小されるようになったほか、広告欄が消滅しています。
この体裁が2005(平成17)年改正、2007(平成19)年改正においても継続しています。

中百舌鳥、2008(平成20)年11月改正
中百舌鳥、2008(平成20)年11月改正
▲中百舌鳥、2008(平成20)年11月1日変更、両面
4面構成となり、和泉中央方面と高野山方面を半々に分けるようになりました。
表面は周辺の駅と同じように備考欄を1面使う形に拡大しています。
そのため相変わらず広告欄は消滅したままです。


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